第7回 今日会社であったこと、SNSに書いてもいい?
ナレッジエックス 中越智哉
2007/8/7
この春に大学を卒業し、ある中堅SI企業に就職した中山しんじ君。初めての経験にとまどいつつ、周囲のサポートを受けながら、社会人としてもITエンジニアとしても成長していきます。皆さんもしんじ君と一緒に歩んでみませんか。 |
しんじ君が上京し、アットイットシステム社に入社して初めての夏がやってきました。北海道出身のしんじ君にとって、少し前までの梅雨も初めての経験でしたが、これから到来する本格的な東京の夏もまったく未知の世界です。
しんじ君 | 「東京の夏は暑い」と聞いてはいたけど、本当に暑いなぁ。学生のときはクールビズのありがたみなんて分からなかったけど……。 |
そして、夏といえば夏休みです。帰省のシーズンが近づいてきて、しんじ君も故郷を思い出すことが多くなりました。考えてみれば上京以来、学生時代から親しかった北村君や会社の同期を除けば、なかなか新しい友人もできずにいました。
しんじ君のこれまでの失敗と学びは…… 新人しんじ君、IT業界へ 第1回 「分からないんで教えてください」はいけないの? 第2回 初めてのお客さま訪問で遅刻しちゃった! 第3回 お客さまへのメール、こんな感じじゃダメですか? 第4回 すぐ直すから、報告しなくてもいいよね? 第5回 「私も分かんないんだよね」っていわれても! 第6回 この汚いコード、明日までに書き直しちゃえ! |
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■しんじ君、学生時代をしみじみ思う
そんなある日、会社からの帰り道でのこと。
しんじ君 | 北海道のあいつらは、最近どうしてるのかな〜。 |
しんじ君は、学生時代の友人たちのことを思い出していました。
帰宅して自宅のPCを立ち上げてみると、ちょうどその友人の1人、北村君からメールが来ていました。メールの件名は「北村さんから招待状が届いています」というようなものです。
しんじ君 | ん、なんだこのメール? もしかして、迷惑メールかな? |
おそるおそるメールを開いてみると、それは最近話題になっているSNSからの招待メールでした。本文にはこうあります。
北村君からの メール |
「北村です、お疲れ。しんじ君に教えてなかったかもしれないから招待します。大学のときの○○とか△△とかも入ってるよ、もしまだだったら登録してみて」 |
しんじ君 | へえ〜、北村のやつ、こんなのやってるんだ。○○とか△△もいるのか〜。もしかしてみんな登録してるのかな? 僕だけ乗り遅れてるのかも……。 |
ネット上とはいえ昔の仲間と再会できたり、近況を知ることができたりするのは面白そうだと思ったしんじ君。さっそく登録してみました。
しんじ君 | プロフィールを入れる欄があるのか。確かに自分が誰だか分からないと不便だよね。 |
素直なしんじ君は正直にプロフィールを入力し、登録が完了しました。北村君がそれに気付いて伝えてくれたのでしょう。翌日には大学時代の友人たちから、マイフレンド申請のメールが次々とやってきました。
■SNSって楽しいな
それからは、マイフレンドに登録した友人たちとメッセージのやりとりをしたり、友人の日記を読んだりするのがしんじ君の日課になりました。このSNSにアクセスすると、すっかり学生のころに戻ったような気分になれます。友人たちのうちの何人かと、帰省したら飲み会をする予定まで決まってしまいました。
さらに会社で周りの人たちに聞いてみると、若尾さんやほかの同期もそのSNSに登録していることが分かったのです。しんじ君のマイフレンド登録はどんどん増えていきました。
しんじ君 | SNSってなんだか楽しいな。でも、僕って人の日記を読んだりメッセージに返信したりするだけで、自分で何か書いたりしてないな。よし、何か書いてみよう! |
ずいぶんとSNSにのめり込んできたしんじ君、ついに自分でも日記を書き始めました。ですが、平日は会社へ行って帰るだけのしんじ君には、なかなか日記に書けるような題材がありません。
しんじ君 | 困ったな、書くことがないなぁ。平日って、会社にいる時間の方が長いからな。……ん? そうか、仕事のことならいっぱい書けそうかも! |
いままで仕事を通していろいろな失敗や経験をしてきたしんじ君は、仕事のことなら書く内容に困らないようですね。
しんじ君! いったい何を書いてるんだ! |
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