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Book Guide



 

■今回のオススメ
正確な日本語文章を作成する技術を磨く
SEを極める 仕事に役立つ文章作成術――百戦練磨のプロマネが伝授するドキュメント作成の極意
●日本情報システム・ユーザー協会編、福田修著
●日経BP社 2005年11月
●1800円(税込み) 4-8222-0797-8

 日本語には慣れ親しんでいるはずだが、あらためて考えると難しい。これはむしろ「慣れ」こそが足かせなのかもしれない。日本の日常的な意思疎通では、感覚の共有や人間関係の調和性を重視する傾向がある。また日本語は「主語にこだわらなくても意味が伝わる高級言語」と評する人もいる。
  だが厳密に表現しようとすると、日本語であろうとも省略は許されないものだ。特にシステム開発のドキュメントではあいまいさや違う解釈ができる余地があっては困る。しかしいかんせん、感覚的な伝達や省略が習慣づいていると、いざ厳密な文章を書こうとしてもうまくいかない。揚げ句の果てに「なんだかよく分からない」なんていわれてしまう。
  それなら本書であらためて日本語を鍛え直してはどうか。本書は小説家や国語教師ではなくSEに対象を絞り、日本語の文章作成を上達させることを目的としている。情緒的な感性をとぎすますのではなく、正確で客観的な文章を書く技術を磨くためにある。
  本書は冒頭で「外国人にも分かる日本語文章を書く」と述べている。日本人同士ならある程度の予想を踏まえて話を聞く、聞き手側が解釈を推定するなど、あいまいさを補完することもできる。だがそれではシステム開発のドキュメントとしては危うい。正確に書くとはどういうことか、分かりやすさとはどういうことか。こうした基本的なことを踏まえたうえで、開発の生産性と文章の品質の関係から見積要求仕様書のコツまで伝授してくれる。(ライター・加山恵美)


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