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ケータイ+PCの可能性に賭けるエンジニア

インターネットユーザーの中で携帯電話ユーザーが占める割合は年々増加し、いまやPCユーザー数と並ぶ勢いだ。今後はPCよりも携帯電話からインターネットの新しいサービスやビジネスモデルが多数生まれてくると考えられるだろう。こうした時代の波を作るのに活躍しているのが、「au one」を企画・開発しているmedibaだ。同社が求めるITエンジニア像とは、どのようなものなのか。

  3000万人超のユーザーを有するポータルを開発するmediba

 KDDIのインターネットサービスブランドであり、au携帯電話/PCが融合した新しいポータルサービスとして2007年に登場した「au one」。au oneは、au携帯電話・インターネットサービス「EZweb」の公式コンテンツ、Gmailと連動したメールサービス、ブログの更新やネットオークションへの参加、スケジューラ、音楽コンテンツや電子書籍のダウンロード、オリジナルの検索機能など多数のサービスを備え、若い携帯電話ユーザーからビジネスマンまで幅広い層に利用されている。

 KDDIが運営するau oneの企画・開発を進めているのがmediba(メディーバ)だ。au oneの企画・開発だけでなく、携帯電話を使った市場調査や独自サービス開発も手掛ける同社は、PCベースの一般的なインターネットサービス企業とは、ビジネスの広がりや技術的な指向がまったく異なる。「ビジネス・技術、2つのベクトルの奥行きが深い」企業なのだ。

 まず、ビジネス分野の懐の深さでいえば、ユーザー数・形態・ビジネスモデルの3点がPCとは違う。現在、auの契約者数は、2009年5月時点で3000万人超。これがそのままau oneのユーザー数になる。また、携帯電話からのインターネットユーザーも年々増加傾向にある。総務省が2009年4月に発表した「2008年通信利用動向調査」によると、国内インターネットユーザーのうち、携帯電話からの利用が2.8%増加して推計7287万人(携帯電話端末のみのインターネットユーザーは304万人増で、前年比44.2%増)であり、PCユーザーの数は3%減少の7813万人であるという。ネットビジネスの舞台は、もはや携帯電話の方にシフトしているといっても過言ではない。

 さらに、携帯電話という端末は、いつでもどこでもサービスにアクセスできるという特徴がある。このため、提供できるサービスの幅が広がる。ネットバンキングや経路案内サービスなどは、PCよりむしろ携帯電話の方が利便性が高いだろう。

 加えて、PCのインターネットサービスとの決定的な違いは、コンテンツに課金できる点。PCのインターネットサービスの場合、情報やコンテンツは無料が基本だが、モバイルサービスは優良なコンテンツに課金でき、コンテンツの提供者と利用者双方がWin-Winの関係を築けるわけだ。

 そして当然のことながら、3000万人を超えるユーザーに向けたサービスを開発するITエンジニアのやりがいは高い。現在同社は、au oneサービスのクオリティ向上に向け、ポータル基盤を含めたシステムの再開発と、体制強化に取り組んでおり、さらなる躍進が期待されている。

  PCと携帯が融合したサービス開発の醍醐味とは?

 携帯電話の世界では、KDDIが推進する共通プラットフォーム「KCP+」を始め、米グーグルが提供する携帯電話向けOS「Android」など、新しい規格が次々と登場している。通信速度の向上に伴い、実現できる機能は増える。こうした最新動向に対応しつつ、新・旧機種ユーザーに同様のサービスを提供するよう、質を保たなければならない。実際、現在のところは画面容量やスクリプトの使用など、PCと比べて携帯電話サイトには制限があるのが事実だ。この相反する要件にどのように対応するかが、同社のITエンジニアに課せられたミッションであり、ITエンジニア魂がくすぐられるところでもある。

 mediba システム開発部 部長 谷津秀岳氏は、大手ポータルサイト会社に11年勤務し、2008年6月にmedibaに入社した。前職時代、au oneの前身であるPC向けポータルサイト「DUOGATE」に出向し、そこでau oneの立ち上げに参画したのが入社のきっかけだ。

 そんな谷津氏が現在取り組んでいるのは、自社内開発を強化し、開発サイクルの早期化とコスト低減を図り、より顧客満足度が高いサービスをリリースしていく体制作りだ。「ポータルという特性上、あらゆる人がアクセスするので、PCのWebブラウザはもちろん、携帯電話からの動作も保証しなくてはなりません。加えて、ユーザーが求める機能やサービスを、手早く開発していくスキルが必要になるのです」と谷津氏は語る。

mediba システム開発部 システム開発グループ 松本竜彦氏

 具体的に、同社ではどのような技術知識を持つITエンジニアを求めているのか。mediba システム開発部 システム開発グループ 松本竜彦氏は、「今後、開発環境でLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Python)を推進していく予定なので、まずはLAMPに習熟していることが望ましいです」と語る。

 松本氏によると、LAMPを採用したのは、3つの理由があるという。第1に、サイト運用に使用しているCMSの問題。保守費用の低減を図るため、開発実績が高いオープンソース環境の開発にシフトしていくという目的だ。第2に、必要な技術力を持つ人材の確保がしやすいこと。業務経験のあるITエンジニアはもちろん、たとえ業務でLAMPを使ったことがなくても、自主的に勉強している人が多い。そして第3に、よりサイト開発のスピードを速めると同時に、ほかのシステム開発を見据えて汎用性の高いアーキテクチャを採用する必要があったことが挙げられる。仮に、LAMPの開発経験がなくても、「技術のバックボーンさえしっかりしていれば、すぐ応用できるでしょう」(松本氏)という。

  ITエンジニアよ、デザイン感度、柔軟さを持て!

 ただ、昨今のITエンジニアすべてに共通することだが、技術知識“だけ”があればいいというわけではない。例えば谷津氏は、「携帯/PCを含め、今後のWebシステム開発は、パフォーマンスやロジックだけでなく、インターフェイスデザインも含めて、差別化につながるシステムを開発・提案できることも重要になるでしょう。このようなデザイン感度がITエンジニアには必要ですし、また、趣味やスポーツなど、打ち込んでいるものがあればなおいいと思います。その集中力は、仕事でも発揮できるはず」と述べている。そして、松本氏は「大切なのは知識や技術力ではなく、企画を担当するプロデューサーとの打ち合わせに際し、柔軟に対応し、適切なアドバイスをできるかどうかです」という見解を示す。

mediba メディア事業本部 編成部 編成1グループ グループリーダー 丹野豊氏

 では、その柔軟性とは具体的にどういうものなのか。mediba メディア事業本部 編成部 編成1グループ グループリーダー 丹野豊氏は、プロデューサーという立場から、「できない・やれないではなく、具体的にどうすれば実現できるのか、代替案としてどのようなスケジュールなら組めるのか、建設的に意見を述べられることです」と説明する。「au oneの面白さは、3000万人を超えるユーザーを抱える巨大ポータルであり、ビジネスの可能性が広がっていること。今後の技術進化を見据えて、やりたいことやできることも増えています。ITエンジニアは、そんな未来を実現する人材。サービスの具体的なイメージを描き、責任感を持って、実現できるように工夫を凝らせる人が必要です」(丹野氏)。

 柔軟さは、「こういうことがやりたい」というモチベーションがあって生まれるもの。そのため谷津氏は「ITエンジニア自身が“面白い”と思えるアイデアを積極的に取り入れ、au oneや自社サービス開発に生かしたい」という熱い思いがある。プロデューサーと、開発部隊との関係を密にし、社員1人1人のアイデアを結集させる体制作りに励んでいるのは、このためだ。谷津氏、松本氏は「これから、開発言語や体制を含め、何もかもが新しくなります。いまなら、この取り組みに参加できる。すでにユーザーを抱えている大規模ポータルサイトの開発において、こんな大きなチャンスはないのではないでしょうか」と語る。

  次の時代の波を作る企業

 今日の携帯電話のサービスはPCに迫る勢いだ。今後、携帯電話の汎用OSが進化し、通信速度が速くなるにつれ、ユーザー数やサービスの数は、ますます増えることが予想される。au oneの企画・開発を担うmedibaは、多数のユーザーからの声を基に、まさにそうした時代の流れを作っていく土壌がある。そのノウハウは、今後注力する独自サービスの開発にも生かされるはずだ。

 ITエンジニアなら、誰もが一度は「大規模で、影響力のあるシステムを開発したい」と思うだろう。前職は、航空会社グループのソフト開発企業で勤怠管理システムを開発していたという松本氏は、「medibaには、携帯電話が持つ可能性の探求と、そして不特定多数のユーザーに自分が作ったサービスを届けられるというやりがいがあります」と述べる。

 「不特定多数のユーザーに対し、影響力があるサービスを届けられる」というのはネットサービス企業の魅力の1つだが、medibaはさらにその上にある、PCと携帯電話の融合を追求している。次の「時代の波」を自らの手で作り出す日は、もうそこまで来ているのだ。

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